蒸気機関車から高速鉄道へ、歴史の礎

蒸気機関車の誕生



 産業革命の後半に差し掛かると、原材料を大量に運ぶ必要が生まれました。しかし、その原料は当時としては膨大な量だったので、その当時に使われていた運河や川を使った運搬よりも、早く、安全に輸送できるシステムの開発が求められていました。

 1803年には、上記のような需要を満たすために公共鉄道である「サリー鉄道」がロンドン南部で開通されました。こちらは、最初は馬の牽引によって運搬をしていましたが、1804年には世界初の蒸気機関車の実用化を鉱山技師のリチャード・トレビシックが成功させます。

 その後、蒸気機関車は改良が重ねられ、1825年にはイギリス北東部で「ストックトン・ダーリントン鉄道」が開業します。これは世界初の蒸気機関車による公共鉄道であり、かの有名な蒸気機関車試作機である「ロコモーション号」が走行した瞬間でもあります。ジョージ・スティーブソンは、その功績を讃えられ、「鉄道の父」と呼ばれています。

 産業革命の根幹を担う原材料の運搬という面で、鉄道は大きな役割を担っています。最初は馬による牽引だったものが、蒸気機関車に変更されました。しかし、この当時の蒸気機関車はまだ性能が低かったとも言われており、まだその性能が十分に発揮されていたとは言えません。