蒸気機関車から高速鉄道へ、歴史の礎

鉄道ブームとその終焉



 イギリスの鉄道ブームは1840年代に最盛期を迎えます。当時最先端技術であった鉄道は全国で建設が進められ、それに伴い巨額の資金が動くという事態になったのです。このときに巨万の富を築いたジョージ・ハドソンは「ヨーロッパの鉄道王」と呼ばれ、イギリスの鉄道の路線の4分の1がハドソンが保有していたと言われています。このような鉄道ブームは、イギリスが政治的に安定している上に、政府が鉄道の建設に口を出さない「自由放任主義」だったということが影響しています。

 この鉄道ブームが終焉の時を迎えると、ジョージ・ハドソンは詐欺で失脚します。ジョージ・ハドソンの財産がすべて失われれることとなり、そこから各社の競争が激化して、運賃も値下げされていきました。また、イギリスの全土に路線が建設されるなど、より庶民が利用しやすい鉄道になったと言えます。

 イギリスで起こった鉄道ブームは、ジョージ・ハドソンという大富豪を生み出しました。イギリスという強国が、新しい産業をコントロールしようと介入しなかったことが、鉄道ブームを巻き起こしました。しかし、ジョージ・ハドソン氏の失脚と共に、鉄道はますます庶民の足として愛されることになります。