蒸気機関車から高速鉄道へ、歴史の礎

地下鉄の誕生



 世界初の地下鉄は1861年1月10日にロンドンで開業しました。当時、人や馬車がひしめき合っていた大都市のロンドンは、渋滞対策として何らかの手立てを打たなければならない状況でした。そして、複数ターミナル駅を持つロンドンは、そこまでの道のりに馬車以外での公共機関の増設が必要となっていたのです。

 しかし、鉄道は線路が無ければ動かすことが出来ません。大都市であるロンドンには、もちろん線路を新たに建設できるような余裕はありません。そこで出されたアイディアは、地下に線路を敷設するというものです。今でこそ当たり前の地下鉄の考え方も、当時としては驚くほど斬新なものでした。

 トンネルは円形に掘られていたので、そこから名前を取って地下鉄は「キューブ」と呼ばれることになります。地下鉄は最初は蒸気機関車が走っていたので、当然トンネルの中は煙だらけで乗客の人気はあまり高くありませんでした。また、火災が発生するなどの問題も発生していましたが、技術の革新により実用に耐えうるものとなったのです。

 ロンドンで誕生した世界初の地下鉄は、ロンドンからターミナル駅を繋ぐ交通機関として期待されて生まれました。技術の進歩により地下鉄はロンドン市民の足となり活躍していったのです。